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説明 雨漏りの原因は様々ですが、本格的な修理をする前にまずは雨漏り被害を抑えてから、落ち着いて業者選びをしたいという方もいるかと思います。ここではなるべくお金をかけずに自力で補修したい、応急処置方法を知りたい、修理費用の価格相場がわからないという方へ弊社事例から見る相場や移動はしごを使った具体的なやり方や注意点などを解説します。
突然、天井からポタポタと雨漏り。近年の異常気象による激しい雨や毎年やってくる台風で瓦がずれ落ちたり、飛翔物が当たって割れてしまったり、古くなった屋根材の経年劣化などによって、いつも雨風を防いでくれている屋根に何らかの被害が生じていませんか?
屋根に隙間ができていると、雨水が入り込んで最終的には屋内へと侵入して家を支えている柱や壁などを腐らせてしまいます。
また、被害箇所を修理しないまま放置するとシミやカビ、シロアリなどの見過ごせない住宅の2次被害につながってしまいます。
そこで今回は、自分でできる補修・応急処置法や修理にかかる費用の相場観などをご紹介したいと思います。
最初に、雨漏りを屋根屋さんなど修理業者に依頼したときの修理料金がいくらになるか、気になりますよね。
電話で正確な料金が分かればいいですが、基本的に業者が見積もりを出す場合、瓦が割れているのか、何枚なくなっているのか下地は無事かなどを現地で確認してから見積り書を出すのが一般的です。
でも、やっぱり代替の相場感がどれくらいなのかは知っておきたいですよね。そこで今回は、生活救急車で対応した事例の”大体の相場”をご紹介したいと思います。あくまで、”大体の相場”ですので状況によって安くなったり高くなったりすることがあることを忘れないでください。
一体いくら費用がかかるのか?安く修理をすることできないか?など、生活救急車に連絡いただければ、現地調査無料!工事をしなければ費用は一切必要ございませんので、安心して、ご連絡ください。
瓦の一部が風で飛んだ、ずれて落ちた、穴が開いている、腐食しているなど屋根の一部分の修理費用の事例となります。状況によりけりですが、おおよそ以下のような費用感になります。瓦一枚の補修で済むケースから中規模の工事まで含めています。
約21,600円~48,1680円 平均145,000円
スレートの屋根がめくれた、雨漏り被害などから全面的な屋根の修繕、葺き替えやカバー工法による工事などになると高額になってきます。屋根の葺き替えになると足場を組む必要があるため費用が高額になってきます。部分的な補修ではいずれ老朽化した屋根から雨漏りが再発する可能性があるので、しっかり直したいという場合は葺き替え工事も検討の余地があります。
約508,750円~2,500,000円 平均1,150,000円
※いずれも工事の範囲、部材、方法によります。1平米あたり7千円~1万円、坪単価2~3万円程度を見ておきましょう。
以下、自力で補修したい、方法を知りたいという方へ移動はしごを使ったやり方を解説していきます。しかし、補修に伴い、屋根に上る高所での作業は命にも関わる大変な危険を伴います。自信がない方は極力、プロの職人さんに依頼するようにしてください。この記事で解説した内容について安全性や確実性を保証するものではありません。あくまでも自己責任にてご判断して頂けますようお願い致します。
雨漏りが起きてバケツなどで凌いで、今後の補修について検討しているところでしょうか。
雨が降っている中、ましてや風の強い台風などでは屋根に上ることは自殺行為なので、この段階では雨が上がるのを待つしかありません。
ブルーシート(防水・養生シート・ビニールシート)やレジャーシートなどがあれば、屋根裏に敷いて部屋の中に垂れてくるのを防ぐこともできます。
雨が上がった直後では屋根が濡れていて滑るため、やはり危険です。
晴れて1日、屋根が乾くのを待つようにします。
雨上がりを待つ間でも構わないので、屋根の補修に使用する道具や装備を揃えます。
たいていのホームセンターで見つかるはずですので、わからなければ店員さんにも相談しながら購入するようにしてください。
以下、それぞれ選ぶポイントなどを解説します。
紫外線に強いUV仕様のもの、もしくはブルーシート番号で3000番以上の耐久性6ヶ月以上の製品を選びます。ブルーシート番号とは#3000のような形式で記載されていて、シートの厚みに対応します。厳密にはメーカーによって厚みは異なりますがこの番号が大きいほど厚みがあり、耐久期間も長くなります。
わからなければ店員さんに聞いてみてください。
ハトメとは字の通り鳩の目のように丸いアルミ製などの輪で、ブルーシートに座金(さがね)というリング状の部材で固定されていて、ロープなどを通せるような穴になっています。ハトメがついていない場合は穴あけポンチで追加するなど加工して使う場合もあります。また、破れないように補強するシールなどもあります。ブルーシートの中にはハトメがついてない場合もありますので注意してください。
まず考え方として、プロの職人さんでなければ補修箇所を特定するのは難しいと思います。
そのため、屋根全体を大きなビニールシートで覆ってしまうというやり方が現時的かつ効果がある方法になります。
もし修理箇所が特定できているのであれば必要以上に大きなものを用意する必要はありません。瓦一枚あたり横に30センチ、縦に25センチ程度で計算し、屋根の中央にある棟瓦(むねがわら)をまたぐために縦に1メートル前後長めにします。風で飛ばされないように棟瓦をまたぐ、というのがポイントです。
工事現場や道端に置いてあるのを見たことがあるのではないでしょうか。
大抵のものがPEと表記されるポリエチレン(紐はポリプロピレン)素材で作られています。ブルーシートと同じく、屋根の上で太陽の強力な紫外線を浴び続けていると次第に劣化してきて破れてしまうため、UV仕様のものを選びます。UV仕様のものは黒いものが多くなっています。
48cm×62cmの手提げ袋程度のものを選びます。数は少なくても10枚以上あると良いです。
土嚢袋はブルーシートが風で飛んでしまわないように重石(おもし)として使います。そのため、中に重りとなるものを入れる必要がありますが、ここでは粗めの砂利を一緒に購入します。細かい砂などでは雨水に濡れると泥になって流れてしまい、瓦を汚すほか、雨どいや排水溝に詰まってしまいます。また、割れた瓦の破片など鋭角なものを入れると袋が裂けてしまう可能性があります。ちなみに、庭先や軒下に置いてある瓦があれば、それを使うこともできます。この瓦は余っているわけではなく、置き瓦といって予備として置いてあるものです。1袋あたり2~3枚入れます。
2階の屋根であれば7メートル前後の3連はしご、もしくは2連はしごで十分でしょう。段差対応のものもあるので、使う現場に合わせて選びます。今後、あまり使う頻度がなさそうであれば、レンタルで済ませる方法もあります。対応しているかどうかは最寄りのホームセンターに確認してみて下さい。
あまり考慮されていないかもしれませんが、はしごもしっかりとしたものを選ぶことが重要です。不良製品によって事故につながることもあるからです。
選び方としてはJISマーク、SGマーク、Aマークのような認証マークが脇に貼られているものが良いでしょう。また、はしごを上るときに角度を75度に合わせる必要があるため、75度を基準にしたシールが貼ってあると良いです。
はしごを使って昇降する際は、両手を使って上らなければなりません。ブルーシートや土嚢袋を手で持って上がるわけにはいきませんので、高所作業用のバッグを用意しておきましょう。
はしごを家屋に立て掛けたると、当然ですが雨樋や瓦に当たります。雨樋や瓦自体に負荷がかかって割れるのが心配な場合は、はしご用のアタッチメントを取り付けると良いでしょう。
安全帯は体にベルトを巻きつけ落下時の衝撃を吸収し和らげるために使用します。屋根の修理で使われるものでは、胴ベルト型安全帯と肩と胸、腿を覆うフルハーネス型安全帯があります。全身の衝撃を吸収できるフルハーネス型安全帯が望ましいです。実験では胴ベルト型安全帯で落下した場合、体が“への字”状態になり、体の一箇所に荷重が集中することにより約1位分程度で呼吸が苦しくなってしまいました。対して、ハーネス型安全帯の場合は複数のベルトで支えられるので姿勢が直立し呼吸が苦しくなることはありませんでした。購入の際は労働安全衛生法で定められている安全帯の規格に適合していることを示す表示ラベルを確認しておきましょう。
伸縮調節器付き親綱用ロープを用意します。親綱とは安全帯をかけるためのロープです。両端にフックのような金具がついています。太さは、個人用に使用するものであれば12ミリでも十分ですが、ずっと使うことを想定するなら16ミリのものでも良いでしょう。今回、はしごを固定するために2本用意します。
安全帯を親綱に取り付け、先端のフックを安全帯のD環と呼ばれるD字型の金具に接続して使います。墜落時は勢いがついて高速でロープが引き出されますが、それによって機構が働き安全ブロックのロック機能によって墜落を防止します。
今回ははしご用にも安全ブロック及び台付けロープ、引き寄せロープ、カラビナを用意します。台付けロープとは先端が輪状に加工されているロープで荷縛り、固定に使用し、よく似ている玉掛けロープとは別物です。引き寄せロープとは安全ブロックを引き寄せるために使用します。それぞれ、わからない場合は店員さんに確認してください。
安全ヘルメットといえばどれも同じ、ではありません。正式名称は保護帽といい物体が飛来あるいは落下してきたときの頭部への衝撃に対応した「飛来・落下物用」と、今回の作業に必要な「墜落時保護用」の2種類があります。字のごとく、高所作業に対する危険防止に対応しています。見た目は同じですが内部には衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)があるのが特徴で、より強い衝撃に耐えられるようになっています。労働省の型式検定合格品には「労・検」のラベルが添付されています。
日進ゴムが開発した世界一滑りにくい靴といわれている製品で、従来の2.5倍滑りにくいという屋根用のラインナップがあります。ステンレスの坂道に油を流しても登れるという実力があるともされています。ただし、屋根の上で作業する際は風も吹いたりしてバランスを崩しやすいので過信は禁物です。
作業時の手を保護する軍手や動きやすく、ひっかかったりしない作業着などはなるべく揃えるようにしましょう。また、安全帯と安全ブロックを接続するカラビナや、はしごを固定するのに使うロープも適宜用意するようにしましょう。
必要な道具や安全具を揃えて、天気も良い晴れた日になったらいよいよ実際に屋根に上がり、高所での補修作業に移っていきます。
しかし、ここでも事前に必ず注意するポイントがあります。以下の点を満たせない場合は安全のためにも段取りしなおしましょう。
・体調が悪い日は避ける
・日差しが強い日は避ける
・風が強い日は避ける
・霜が降りている日は避ける
・できれば3人、最低でも2人で作業を行う
二日酔い、睡眠不足で注意力が低下している、日ごろの疲れが溜まっていて体が重たいなど、体に不調があるとふらついたり、足がもつれたりして思うように動けない可能性があります。高所での作業になるため、ちょっとしたことが命の危険につながってしまいます。体調が悪いと感じたら無理せずに体調が回復するのを待ちましょう。
体調が良く元気であっても、夏場などの日差しの強い日ですと、逃げ場のない屋根の上では直射日光をまともに浴びてしまいます。安全ヘルメットをしていてもじわじわと暑さに体力を奪われていきます。雲ひとつない日差しの強い日にはやはり諦めて、雲の多い曇りの日など日差しが弱い日を選びましょう。
もちろんできるだけ無風の日が望ましいですが、風速が5メートル(5m/s)以上ある場合は必ず避けましょう。風速とは10分間の平均風速のことで、5メートルだと木の葉や小枝が常に揺れる程度の強さで、旗が軽く開きます。ちなみに、最大風速は10分間の平均風速の最大値で、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値になります。風自体がそんなに強くなくとも風を受ける範囲が広くなると影響も大きくなるので面積のあるブルーシートを持ってあがるときなどは特に注意が必要です。
冬季など空気が冷えやすい時期の朝など、屋根に白っぽく霜が降りていることがあります。これは夜間の冷え込みに伴う放射冷却により屋根の表面の温度が低下するために起き、例え気温が氷点下に達していなくても起こり得ます。地上からは確認しづらいので気付かずに屋根に上り、霜で滑って転倒してしまったというケースも実際にあります。
危険を伴う作業になるため、万全な体制を整えるべきです。主な作業をする人以外に地上から作業を見守る人がいると良いでしょう。万が一、作業者が落下してしまったときに救急車を呼んだり、助けを呼んだりできるからです。さらにもう一人、作業をサポートする人がいるとより安心です。はしごはロープで固定しますが、念のため地上で一人が抑えたり、土嚢袋など重い物を運ぶときに体力を使ったりするほか、お互いに注意を喚起することもできます。
道具も揃えてタイミングもばっちりとなっても焦らず慎重に。忘れてはいけないのが事前の点検と準備です。揃えた道具や装備を適切に使える状態にしなければ意味がありません。面倒がらずひとつひとつしっかり行うことが事故を防ぐために重要です。
高所での作業になるので安全ヘルメットが落下時に脱げないようにしなければなりません。1メートルの高さから硬い地上に落下した場合、頭蓋骨骨折を起こす可能性があります。また、安全ヘルメットには交換の基準があり、一度でも大きな衝撃を受けていたり、時期を過ぎていたりすれば新しい物に換えなければなりません。
ヘッドバンドは自分の頭の大きさにフィットさせます。首を動かしたときにずれるようではいけません。しっかり固定してずれない状態まで調整します。
ヘッドバンドを調整していればそれに合わせてあご紐を締めます。このときも歩いたり、屈んだりしたときにずれないか確認します。もしずれてしまうと落下時に脱げてしまう可能性があるのはもちろんのこと、作業中に視界を塞がれるなどの危険を伴います。
以前にも使用していて強くぶつけたり、衝撃を受けたりしている場合、見た目上は問題がなくとも交換しなければなりません。なぜならヘルメットは衝突時に一部が壊れることで衝撃のエネルギーを吸収することで頭部へのダメージを緩和する働きがあるので、一度でも衝撃が加えられるとその働きが弱くなってしまい、本来の保護性能を発揮できない可能性があります。
また、日本ヘルメット工業会によってヘルメットの耐用年数の基準が目安として設けられています。試験等の結果をふまえ、使用を開始してからFRP製であれば5年以内、ABS、PC、PE製であれば3年以内、ヘッドバンドは1年以内としています。
屋根に上ってからベルトや靴紐の緩みに気付いて直すのは危険なので必ず地上で確認してください。特に作業服や安全靴を購入したばかりで普段履き慣れていなければ注意が必要です。サイズ調整が半端なままで注意をそがれたり、体勢を崩してしまったりする危険があります。
安全帯は建設現場などで主に使用されますが、これまで一度も使ったことがない、という人が多いと思います。高所での作業時の安全性を高めるためには重要な装備ですのでやはり間違えなく機能させなければなりません。取扱説明書をしっかり確認し、できれば経験者に同行してもらい使い方の指示を受けるのが良いでしょう。
ベルト先端部をバックル本体の挿入口から通し、スライド部で確実に把持させます。ベルトの先端部は必ずベルト通しに通します。
ベルトは腰骨の位置にしっかりと締めるようにします。ベルトと身体の間に親指が入る程度を目安とします。
腰骨より上に装着すると落下阻止時に肋骨を損傷するおそれがあります。また、下方に装着した場合には身体がすり抜けるおそれがあるので必ず腰骨の位置に締めて下さい。
一本つり用の場合にはD環の位置が身体の前にならないようにします。D環が身体の前の状態で落下阻止した場合、“鯖折り状態”になり背骨を損傷するおそれがあります。
複数のベルトで構成しているため間違いなく装着する必要があります。また、それぞれのベルトに捻じれがないように注意しなければなりません。
背中部のD環にランヤード(フック付きロープ)を接続する場合には第三者に確実に接続できているか確認してもらいましょう。
安全ヘルメットと同じく、安全帯にも耐用年数があります。使い始めてから3年での交換が目安になっています。また、ランヤードは2年とされています。もし以前に使っていたものを借りたりしたのではればネームラベルに使用開始年月日が記入されているか確認しましょう。わからなければ使用者に確認するようにしましょう。ちなみに一切使用していなかったとしても製造年月日から7年が期限となります。
何度か使用しているものであれば磨耗や傷がついていると思います。その程度によっては安全を考慮して使用せずに破棄するようにします。以下の点を確認して、該当するようでしたら新しいものに交換して下さい。
3㎜以上の摩擦、切り傷、焼損や溶融しているもの。
3ミリ以上の薬品や塗料の付着、切り傷、焼損や溶融、先端金具の変形
縫糸が1カ所以上切断しているもの。
切り傷(1リード内に7ヤーン以上の切り傷のあるもの)、
摩耗、キンク、薬品や塗料(汚れ・変色・硬化しているもの)、
焼損や溶融(1リード内に7ヤーン以上あるもの)、
シンブル(脱落しているもの)、
さつま編み(抜けているもの・ストランドの乱れや端末部の余長が引き込まれているもの)、
変形(型崩れ、著しい縮みのあるもの)
※ヤーンは繊維糸の事で、ヤーンを束ねたものをストランド(小縄)といい、そのストランドの心綱(しんづな、ロープの中心に入っている「繊維心」のこと)を中心に撚り合わせてロープを作ります。リードとは一撚りの長さで、リードはランヤードがロープの場合、長さ3cm位の長さになります。つまり、ある区間のストランドのロープ1周360度間が1リードということになります。
摩擦や擦り切れ(1㎜以上、芯の露出、使用開始から2年経過しているもの)、
切り傷(1㎜以上、芯の露出)、
焼損や溶融(1㎜以上、芯の露出)、
薬品や塗料(汚れ・変色・硬化しているもの)、
縫糸(摩耗・擦り切れ・切断しているもの)
変形(締まり具合が悪いもの、リベットのカシメ部にガタ・変形のあるもの)、
磨滅や傷(深さ1㎜以上、リベットのカシメ部が2分の1以上磨滅しているもの、ベルトの噛合部が磨滅しているもの、正しく装着し腹部に力を入れてベルトがゆるむもの)、
錆(全体に錆が発生しているもの)、
ばね(折損・脱落しているもの)
変形(目視で確認できる変形のあるもの)、
磨滅や傷(深さ1㎜以上)、
錆(全体に錆が発生しているもの)
変形(外れ止め装置の開閉操作の悪いもの、リベットのカシメ部にガタつきがあるもの)、
磨滅や傷(深さ1㎜以上の磨滅・傷・亀裂があるもの、リベットのカシメ部が2分の1以上磨滅しているもの)、
錆(全体に錆が発生しているもの)、
ばね(折損・脱落しているもの)
変形(ロープの伸縮調節器の作動が困難なもの、リベットのカシメ部にガタつきがあるもの)、
磨滅や傷(深さ1㎜以上の磨滅・傷・亀裂があるもの、リベットのカシメ部が2分の1以上磨滅しているもの)、
錆(全体に錆が発生しているもの)、
ばね(折損・脱落しているもの)
変形(ストラップの巻き込み、引出しができないもの)、
取付ねじ(巻取り器の取付ねじが脱落しているもの)、
破損や傷(ベルト通し環が破損しているもの)
薬品や塗料(汚れ・変色・硬化しているもの)、
カバーの破損(ショックアブソーバーが露出しているもの、テープなどは巻き付けない事)、
擦り切れ(両端の環部のベルトが著しくすり切れているもの)、
縫糸(1カ所以上切断しているもの)、
作動(大きな衝撃荷重を受け作動したもの)
ブルーシートはかさばるため、屋根に上る前に小さく折り畳んでおきます。まずマーカー等で中心に印をつけ、中心に向かって両側から3回折ります。その後、端から折り曲げていきます。最後の一折で中心の印が見える状態にします。
砂利、または置き瓦を詰めた土嚢袋を用意します。口を絞めたものを全部で11個作ります。
棟にかける重石として二つの紐同士を結んでつなげ、それを3セット作ります。残る5個は1袋ずつ使用します。
地上から屋根軒先までの垂直距離を踏まえ、軒下に最も近い踏み桟を特定します。
当該踏み桟の支柱を上端固定位置とし、そこに、はしご固定用の伸縮調節器付ロープを連結します。
台付けロープをはしご上端部の支柱に取り付け、そこにショックアブソーバー付きの安全ブロックを設置します。
台付ロープははしご上端部に取り付け、墜落時に作用する衝撃荷重がはしごの踏み桟ではなく、支柱に流れるようにします。はしごの踏み桟にロープをかけてしまうと、踏み桟の強度不足により抜け落ちてしまう可能性があるためです。
はしごを立てかける前に、まず屋根の勾配を確認します。6寸、角度でいうと30度以上ある場合は急坂となり滑りやすいため、はしごで登ってはいけません。足場を設置するなど作業床が必要になります。
設置場所は水平で固く、滑りにくい場所を選びます。例えばぬかるんだ土などの地面は避けるようにします。そもそも地面が斜面だったりする場合は段差対応のはしごを使うか、木の板などを敷いて安定させます。ただし、木の板が滑ってはしごが倒れる危険性もあるため、必ず一人が支えられるよう二人一組ではしごの昇降を行って下さい。
よくあるミスとして軒先ではなく「ケラバ」に立てかけてしまう場合があります。ケラバとは桁端(けたばし)、傍軒(そばのき)ともいい、螻蛄羽(螻羽)と書きます。切妻屋根や片流れ屋根において、地面に対して平行になる屋根の端部を「軒(のき)」または「軒先(のきさき)」といい、これに対し、屋根の妻側の端部を表す名称がケラバです。
このケラバに立てかけてしまうと横滑りしやすくなるため大変危険です。はしごの位置は、ケラバ方向からの転落を避けるため、屋根中央にかけてください。さらにその中心から左右に一間以上の間隔を確保するようにしてください。
また雨樋の支持金具付近は避けて下さい。体重で金具が曲がってしまったり、外れてしまったりすることがあるためです。
はしごから上っていく途中で頭上に電線や木の枝など障害物などがないか注意しましょう。特に電線の場合は言うまでもありませんが感電の危険があるため避けて下さい。
はしごの上端の送出し長さは、軒先より60cm以上にします。軒先高さが3.5m未満の場合は、その送出し長さを長くとるようにします。これは安全ブロックの設置高さをかさ上げして地上からの距離を長くし、地面への衝突を防止するためです(ただし必要以上に送り出すと大きなモーメントがはしごに作用し、落下時に破損の原因となる可能性があるため、最小限に留める必要があります)。
はしごの角度は最終的に75度になるようにします。脇にラベルが貼られていれば必ず確認してください。75度以上に立てると倒れやすくなり、75度未満だと滑りやすくなってしまいます。アルミ製はしごの許容荷重は180kg、最大でも二名までと定められています。
この時点では75度の角度よりもやや角度を急にして、はしごを屋根軒先に立て掛けます。初めに角度をやや急に設置するのは、はしご固定ロープに張力を与えるためです。2段はしごのスライド用ロープは結束しておきます。
堅固な構造物に、はしご固定用ロープ(伸縮調節器付)を連結し、伸縮調節器を用いてロープを張ります。ロープの緊張が完了したら、伸縮調節器への不意な接触等による緊張の緩みを防止するため、端部を結束しておきます。
はしご上部が固定できない場合、または、はしご上部を固定するまでの間は補助者が必ず、はしご脚部を支えて下さい。このとき、補助者ははしごと建物の間に体を置き、はしごを建物側にひきつけ、はしごの上端を建物に押し付けて支えるようにします。
補助的にはしごの下部に重りをつり下げることでも重心が取れるため一定の効果があります。
はしご固定用ロープ(伸縮調節器付き)の端部を延長し、はしご端部と固定します。両端部の固定が完了したら、はしごの設置角度を75度とするため、はしご端部を屋根軒先に対して外側へ移動させます(これによりロープの緊張が増します)。
ここまでの作業で、はしご固定作業が完了です。
昇降時は両手および片足の3点支持の状態を保つようにします。
はしご昇降の際に工具等を運ぶ場合は、工具袋ベルト等や高所作業用バッグを利用して、両手および片足の3点支持を昇降時に維持できるようにします。
バッグなどに詰めたブルーシートや土嚢袋を屋根の上に引き上げ、置いて行きます。
このとき、軒先よりも奥側に置くようにします。万が一滑って落下してしまった場合、地上にいる補助者などに当たって負傷する危険があります。また、自身がこれから屋根に上っていくうえで障害にならないよう、配慮しなければなりません。土嚢袋は重たいため、くれぐれも無理しないようにしてください。
はしごを用いて軒先へ昇ります。これが完了したら、主綱固定用のフック金具(あらかじめカラビナを用いて伸縮調節器付の主綱と連結したもの)を、はしご近くの軒先に取り付けます。
はしご上端に設置した安全ブロックでの墜落防護は、はしご付近(およそ1m以内)に限られるため、そこから大幅に左右へ移動してはいけません。
安全ブロックから送出されるストラップは、はしごの支柱外側を通しておきます。
はしごと連結された安全ブロックのフックを外さないまま、速やかに屋根棟を乗り越えるところまで移動します。速やかに、とはいえ、慌てず屋根を踏み抜かないよう足運びに注意します。瓦屋根の場合は瓦と瓦の重なる部分を歩くようにして下さい。雨に濡れて腐ってしまっている部分や瓦のない部分は踏み抜く危険があります。トタン屋根の場合は屋根材に強度がないため、踏み板を用意しなければなりません。
安全ブロックのストラップは、はしごの上方ではなく、支柱側面を沿うように使用します。
屋根棟を超えたところで、伸縮調節器付きの親綱に、安全ブロック固定用の金具を取り付けます。これに安全ブロックを新たに取り付け、安全帯のD環に連結した安全ブロックのフックの架け替えを行います。
屋根棟に設置する安全ブロックは、棟から軒先までの距離を踏まえ、必要以上にストラップの送出しができないものを選択することが望ましいです。
ここでいう架け替えとは、はしごに設置された安全ブロックのフック(これまで利用してきたもの)から、新たに屋根棟に設置した安全ブロックのフックへの架け替えのことです。
親綱の伸縮調節器を持ちながら、はしごと反対側の屋根軒先まで移動し、親綱固定用のフック金具(あらかじめカラビナを取り付けたもの)を軒先に掛けたのち、これらを連結します。
連結は、伸縮調節器を用いてロープを緊張させて行います。これが完了したのちは、伸縮調節器への不意な接触等による緊張の緩みを防止するため、端部を結んでおきます。
以上の作業をもって、親綱の設置作業が完了です。
ケラバ付近の作業を予定している場合は、新たにケラバからの墜落防止対策を講じなければなりません。
使用にあたっては、次の事項を順守してください。
以下のいずれかの場所では使用しないようにします。これらの条件では、墜落防止時に地面に衝突する危険性があるためです(安全ブロックのストラップ長さが5.7mの場合)。
① 軒先高さが4m以下の建物。
② 地上から安全ブロックの取り付け位置まで延べ長さが8m以下の建物。
上記の建物の場合、小型安全ブロック(安全ブロックのストラップの長さが3.5m)の使用や取付け位置の検討が必要となります(詳細は取扱説明書等により確認して下さい)。
1本の親綱で、2人以上同時に昇降・作業をしないようにします。
ケラバ側には近づかないようにします。
器材の配置は必ず正しい配置を行って、使用します。
伸縮調節器が正常に作動しないものは使用しないようにします。
しっかりとした屋根に取り付けましょう。
予め置いておいたブルーシートと土嚢袋を使って屋根の補修に移っていきます。持ち上げる際に屈むことが多いため、足をもつれさせないように注意して下さい。また、ブルーシートを誤って踏んでしまった場合、滑りやすいため気をつけて下さい。
まずブルーシートを持って屋根の棟瓦を挟んで反対面からまたぐようにして補修したい面にシートを広げます。事前に印をつけているのであたりをつけながら広げていきます。
3セット作っていた繋げた土嚢袋を1セットずつ、これも棟瓦をまたぐようにしてブルーシートの上に置いていきます。置く位置は中央と両端でバランスを取るようにします。
ブルーシートと棟瓦の間に空気が入り込むと風で飛んでいきやすくなってしまうので、なるべく隙間がなくなるように引っ張ったり、空気を抜いたりしながら調整します。
バラのほうの土嚢袋をブルーシートのハトメ部分に紐を通して括ります。それぞれブルーシート全体を抑えられるようバランス良く配置します。紐を通したら土嚢袋とシートに遊びがないようにシートの上に乗せます。
屋根上での作業終了後、使用した機材を解体して片づけるときの作業手順は、基本的には設置の際の手順を逆から行えばよいです。
手順としては、追加した垂直親綱の取り外し→親綱固定ロープの取り外し→親綱の取り外しとなります。
地上から親綱を設置した場合には、作業者がはしごを使用しておりる際は必ず垂直親綱にスライド(グリップ)を取り付けて安全帯と連結させた状態でおりるようにして、最後の作業者が降りた後に親綱を片づけることが重要です。
はしごと反対側の屋根軒先で、伸縮調節器によりフック金具に連結した垂直親綱を緩め、フック金具を軒先から外します。
移動はしごに設置された安全ブロックのフックを、屋根棟付近に設置した安全ブロックのカラビナにあらかじめ取り付けておきます。
屋根棟の手前まで移動し、はしごの上端に設置された安全ブロックのフックを安全帯のD環に連結した後、屋根棟に設置された安全ブロックのフックを外します。
垂直親綱から安全ブロック、カラビナを取り外します。
屋根棟を乗り越えて、軒先のはしご上端部まで屋根を下ります。その際、はしごの上端の真上(1m幅以内)の範囲から出ないように注意して下さい。
はしご側の軒先に取り付けたフック金具を外します。
はしごの上端に設置された安全ブロックのフックを安全帯に連結したまま、はしごをおります。
ここまでご自身で雨漏りの補修を行う方法について解説しましたがやはり高所での作業は大変な危険を伴います。安く済ませようとしたつもりが道具や装備を買い揃えるのに費用がかかってきますし、万が一怪我をしてしまったり、最悪、命を落としてしまったりしては元も子もありません。今回使用した工具や人件費を考えればある程度わかるかと思いますが、応急処置程度であれば業者さんに依頼しても適正価格であれば5万円もしません。もちろん状況にもよります。
しかし中には高額請求をしてくる、あるいは、こちら望むような応急処置をしてくれず、屋根全体の葺き替えなどの大掛かりな工事を押し売りしてくる悪徳業者がいるのも現実問題です。どうしたらいいかわからない、不安だ、信頼できるところに任せたい、そんなときは生活救急車へご相談下さい。小規模な修繕からお見積無料でご相談から承っております。
※この記事の作成にあたり、建設業労働災害防止協会が作成した『墜落防止のための安全設備設置の作業標準マニュアル』の資料及び、一般社団法人 全国建設業労災互助会、独立行政法人 労働安全衛生総合研究所が作成した『墜落災害防止のための移動はしごの使用方法等について』の資料を引用しています。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/140526-1-0.pdf